

電子線照射への関心は、新しい装置の開発と共に、日夜たゆまぬ応用分野の研究、開発によって、世界でますます高まっています。岩崎電気グループは、1986年に国内における電子線照射装置分野に参入し、電子線照射利用の普及に努めてまいりました。さらに1988年には、低エネルギーカーテン型電子線照射装置のパイオニアである米国のEnergy Sciences Inc.を傘下におさめ、以来、全世界を舞台に製造・販売からサービスまで本格的な事業展開を行なっています。
現在、岩崎電気グルーブの電子線照射装置のサービス部門である弊社、アイ・エレクトロンビームには実験機、パイロットラインおよび大型生産ラインが設置され、稼動しています。大型生産ラインは照射幅165cmと世界最大の規模を有しており、広幅の処理物に対して高速均一処理ができることを特長としています。また、コーティング装置は、グラビアコーターに加えてマイクログラビアコーターを導人し、精度の高い薄膜コーティングが可能となっています。尚、パイロットラインでのコーティングデータを生産ラインでの条件に反映させるベく、パイロットラインにもマイクログラビアコーダーが導入されており、効率の良いご利用がいただけます。
高い付加価値を持つ新製品の開発や、生産ラィンの効率アップ、製品のグレードアッブにと、用途に無限の可能性を持つEB生産システム。私ども岩崎電気グルーブの実績と最新技術を駆使したシステムが、研究・実験から生産まで、皆様のあらゆるご要望にトータルに対応いたします。
尚、施設の見学、サンプル照射等も随時行っていますので、お気軽にお問合わせくたさい。

EBとは電子線(Electon Beam)のことで、人工的に電子を加速し、ビームとして利用するものです。
EBの持つ高いエネルギーを利用して、架橋反応、グラフト重合反応、印刷、コーティング、接着の硬化、連続滅菌などが可能です。
図に示すように、EBは放射線の一種ですが、アイソトープから発生する放射線とは異なり、電気製品を扱うのと同じように、瞬時にオン・オフができるのが特徴です。
<主な放射線の分類>


■加速エネルギー
強力な電子ビームは、熱線処理をはじめとする他のエネルギーに比べ、きわめてコントロールしやすいエネルギー処理方法です。エレクトロンシステムは電子の持つ高エネルギーと、被照射体が求めるエネルギー量をコントロールでき、「透過線量」を厳密に管理、多品種・少量生産に対応できます。
<主な放射線の分類>

■線量(DOSE)
電子電流は被処理物に対する吸収線量を決めるもので、EB装置から得られる線量は次式で表されます。

<代表的な応用例における線量範囲>


EB装置の特徴
- 環境にやさしい、クリーンな装置
コンバーティング分野で、VOC(揮発性有機化合物)フリーなコーティング処理が可能です。
- 高エネルギーで、さまざまな新製品開発に利用可能
UV(紫外線)、加熱プロセスに比べ、高いエネルギーで瞬時に処理を完了します。
- 安全でコンパクト、取り扱いも簡単
セルフシールド構造でX線を安全に遮蔽。放射線取扱主任者資格が不要で、簡単な 届出だけで利用できます。
- ランニングコストが小さく、メンテナンスも簡単
電力を効率的に利用します。消耗部品も安価で、交換も容易です。
EB発生原理と装置の構造
EB装置は主に照射部、電源部、制御部からなっています。
照射部はEBを発生する部分です。真空チャンバー内のフィラメントで生じた熱電子を、グリッドによって引き出し、さらにウインドウとの間にかけられた高圧電(70〜300kV)によって、電子を加速します。二次的に発生するX線はセルフシールド構造によって遮蔽され、作業環境には漏洩しないよう安全が確保されています。
電源部には加速のための高電圧電源、フィラメント電源などが納められています。制御部には制御システム、各種モニターなどが納めれています。
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