EBの可能性

HOME > EBの可能性 >EBとUVの比較

EBとUVの比較

EBとUVの特徴比較

電子線(EB)と紫外線(UV)を利用したコーティングのキュアリングは良く比較されます。従来の熱硬化とあわせて、それぞれの技術の特徴を比較しました。

EBとUVの比較

コーティングの分野で、EBおよびUV硬化の第一の特徴は、無溶剤塗工が可能であることです。EB硬化性樹脂の場合、塗布したコーティング剤がそのまま塗膜として形成されます。光重合開始剤を含まないEB樹脂の場合、設計した樹脂の性質がそのまま塗膜の性質に反映されます。EBにより完全に重合した塗膜は、光重合開始剤などの低分子成分をほとんど含まないため、無臭あるいは低臭気です。

 

EB処理の場合、製品に与える熱の影響が小さいため、薄手のフィルムをベースにした製品でも熱によるしわ、ゆがみ、変形などがほとんどないプロセスを構成できます。EBではライン速度毎分100~400メートルあるいはそれ以上での高速連続処理が可能であり、これをUV照射処理で達成しようとすると、UV照射器から発生する熱の影響は無視できないものになる。熱のほとんど発生しないEB処理はプロセスのエネルギー効率にも優れています。非処理物の必要とする部分に、必要なエネルギーを効率よく与えることができます。UVランプの光量は、その性質上、ランプの使用時間とともに少しずつ初期の光量から下がっていくことは避けられないが、EB装置ではビーム電流制御により常に一定の出力を保つことができるので、製品の品質安定性にもプラスとなります。


法的な規制と安全管理

弊社のEB装置にはセルフシールド構造により、電子線および二次的に発生するエックス線を安全に遮断します。
装置は通常の作業環境に設置することができ、装置外側に管理区域を設定したり、特別な遮蔽を作る必要はありません。
EB装置を設置、ご利用いただくにあたり、EB装置が設置される場所の所轄労働基準監督署に対し、設置工事開始日の30日前までに、労働安全衛生法第88条、労働安全衛生規則第85条に基づき届出が必要です。

<届出様式(労働省令第20号関係>

<届出様式(労働省令第20号関係>

安全管理について

EB装置の設置、運転に際して、放射線取扱主任者の選任、文部科学省への申請は不要です。また、法律等で定められた放射線に対する安全管理は適用されませんが、作業者のフィルムバッジ着用、健康管理、定期的なサーベイメータによる装置からのエックス線測定などを行うことをお勧めします。詳しくはお問合せください。


トップへ